前回は、強制給餌の中身を紹介しました。
今回はそれを作る時に役立った道具とその使い方を、無駄なく厳選してまとめてます。
作り方もこのまんまマネしてもらえば大丈夫ですよ。
あくまでもわたし個人のやり方ですが、ご参考になればと気付いたことは細かく書いてます。
フードを湯煎で温める道具と方法

電子レンジで加熱すると栄養など成分を壊す可能性があるので、わたしは極力湯せんすることにしました。
※上の画像の内、スプーンが入ってるステンレスボウルは参考に撮ったものです。
実際使ってたのは、下の取っ手付きプラスチックボウルにスレスレですっぽり入るサイズでした。
以下の道具・やり方では、すっぽり入るサイズを使っての説明を書いてます。
湯せんの道具
わたしの場合、家にあったものでちょうど良い大きさのボウル2つを組み合わせ、スプーンは2種類使いました。
*ステンレスのボウル(フードや他の具を入れて混ぜる用)
*コンビニでもらうようなプラスチック製のスプーン(混ぜる用)
*シリコン製のスプーン(シリンジに入れる用)
◆すり鉢は100円ショップで昔買ったものです。(うちのはたまたますり鉢だっただけで、ボウルで良いです。)
ポイントはプラスチック製なことと、取っ手がついてること。
持ち運びも熱くないし、安定してるからお湯をこぼしづらいです。
ただ熱湯入れても大丈夫か、念のため耐熱温度は確認してくださいね。
◆フードを混ぜるボウルはステンレスがおすすめです。
熱が伝わりやすく、冷蔵庫から出したばかりのフードでも早くやわらかく混ぜやすくなります。
現時点では危険性の根拠ははっきりしてませんが、一昔前にアルツハイマー等病気の原因になるのではと騒がれたアルミ。
適した使い方をすれば優れた素材ですが、昔自分で実験した時にアルミ同士がこすれると出る黒い粉を見てから恐くなりました。
疑わしいものをわざわざ使うこともないので、安全性が高いと言われるステンレスをすすめます。
(ステンレスにも発がん性物質は含まれてますが、1000℃以上になっても安定性が高いので普段の調理使用では心配無用と考えられます。)
アルミ製品について、参考になる記事をみつけました▼

◆フードを混ぜるのは、プラスチック製のスプーン
コンビニでもらえるアレでいいです。
(割れて欠片が入ったら大変なので、力加減には注意です。わたしは5個くらいローテーションで酷使したけど、1ヶ月以上破損せず使えました。ミシッと音がしたりしたら、それはもう捨てましょう。)
調理器具は製造国や過程、材質などピンキリなので(100円のすり鉢持ってて言うのはアレですけど)、自分の持ち物に安全性の自信はないからです。
アルミの場合は黒い粉が出るように、金属同士こすり合わせるのは素人のわたしには不安で。
体も小さく代謝も人間とは違う動物には余計に、念のためという気持ちです。

心のどこかで心配しながらはイヤなので、せめて気付くことは排除してました。
◆完成したごはんをシリンジに詰めるのはシリコンスプーンがおすすめ。
程よく曲がるのでフードをボウルの中で素早くきれいにかき集められるし、シリンジに詰める時もはみ出して汚したり無駄にする率も下がります。
大小セットも欲しかったけど、わたしのは上のスリムタイプです▼
足したサプリもボウルに大部分残ってたら意味ないし。
色んなタイプ売ってるけど、購入者たちの口コミ見てると柔らかすぎるのは却下です。

わたしは、すくう部分も柄も細長めのが特に使いやすかったです。
湯せんのやり方
指で触ってアチッとなるかなくらいの温度に下げる。
*わたしはポットの98℃のお湯を入れてたので、そんな感じで調整してました。
感覚的には、結果60℃前後にしてたと思います。
ぬるすぎてもフードが混ざりにくいし、熱すぎてウェットフードに含まれるオイルが酸化するのも気になるので。
その時お湯が多すぎると、上のボウルにお湯があふれて入ってくるので注意。
それらを混ぜる。
ここで普段のサプリ系を混ぜる。
⇒温度が高すぎる時点で入れると、サプリの質が落ちる可能性があるので注意。
※この時点では、口先の穴にフードがかぶらないように片側に寄せながら入れる。
※6で空気の通り道を確保してないと、空気銃のようにボフッと飛び散ったりするので注意。
▼完成▼
(冒頭に書いた”すっぽりサイズ“のステンレスボウルはコレです)
液体をシリンジに入れる時のひと工夫
◎液体が入った皿の底に対して、シリンジの口先を垂直に押し付けると良いです。
口先にすきまがあると空気が入りやすくなります。
◎ゆっくり引いて吸い上げる。
皿の下に何か敷いて傾けておくと、吸いやすいです。

わたしはガスコンロの五徳を利用して、皿を傾けてました。
吸い口が垂直を保てる角度をつけておくと、吸いやすいですよ。
◎あまりシリンジいっぱいまで吸いすぎると、与える時に押しづらくなります。
自分の手のサイズに合った適量を探ってみてください。(画像参照▼)
例)青い押す棒の長さをご覧ください。
手が小さいわたしは、これ以上入れると押しづらいです。
薬は、強制給餌に混ぜて与えてもいいの?
病気に合わせて処方されてる毎日の薬。
ごはんと一緒に食べさせた方がお互い楽じゃないの?

結論から言うと、薬は強制給餌の具に混ぜちゃダメ!
なぜかというと。
強制給餌はただでさえ食欲不振のコに食べさせるので、「ほとんど食べてくれない」「食べても残す」ということがよく起こります。
薬は体重に合わせて計算した量を処方されてるので、規定量しっかり飲ませなければ正しい効果は期待できません。
ごはんに混ぜると、残した時に摂取できた薬の量がわかりません。
最低限ちゃんと飲んで欲しい薬は、給餌とは別にして確実に与えましょう。
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