7月22日に、16歳1ヶ月のもはや自分の身体の一部といえる愛猫を亡くしました。
病気発覚からたった3ヶ月しか介護させてくれませんでした。
最初は腎臓病が原因と思われる口内炎で食べる事を嫌がり、急激にガリガリに痩せ足取りもフラフラになってきて。
療法食どころではなく、とにかく何でもいいからカロリーを摂ってもらわないと…という状況。
点滴ではほぼ水分しか取れないため、口から食べてもらう事が何より大切でした。
でも口腔内の状況は悪化していき、余計に食べられない。
食べられないから免疫力も落ちていき身体が闘えない、回復しない。
とことん悪循環でした。
一瞬調子良さそうな時たまに頑張って食べてくれても、腎臓病による尿毒症で胃腸も悪くなり吐き気もある。
吐くと逆効果で、残り少ない体力を無駄に消耗してしまい。。
運よく吐かなくても、その一瞬食べられただけでは全然必要なカロリーは摂取できてなくて。
焼け石に水。
でも諦めずあらがって闘ってくしか、まるの体力回復に懸けるしか道はない。。。
最期の1週間は、歯の根元が膿んで顔の表面側に穴が開いてってしまうのを抗生剤で抑えながらも、かわいいまん丸い顔の右半分がパンパンに腫れてしまってました。
しばらくあまりに食べられる量が少なすぎだったために、飢餓状態のせいでおこる猫特有の肝リピドーシスにもなってしまい。
そして、腎臓病末期による尿毒症と貧血が一番目に見えてひどかった症状でした。
後悔をしないために、できる事はある。
最初の段階でああしていればこうしていればと、後悔がたくさんあります。
最初から今と同じくらいの知識があれば、きっともっと楽に過ごせるようにしてあげられたはず。
もっと緊急性を意識し早め早めに行動して、もっとたくさん出来たはず。。。
例えどんな風に出来てたとしたって、絶対なにかしら後悔はすると思う。
けど、後になって手遅れになってから知ったことによる後悔だけはせずに済んだだろう。
だからカノジョの死が、この先せめてどなたかの大切な猫さんのためにお役に立てたらと。。
そう願って、わたしと愛猫まるが試行錯誤しながら闘って得た情報や経験を、ひとつずつまとめていこうと思います。
闘病生活中の色々、腎臓病の療法食や強制給餌に役立った物、とにかく高カロリーのごはん、治療の内容、途中で発生した問題、その時時のまるの様子など、思いつくところを何でも書いておきたいと思います。
わたしが後悔してる点も、その都度細かく書いていきます。
【飼い主それぞれの治療方針について】
もちろん飼い主さんそれぞれ治療の是非や晩年の過ごさせ方等々考えは皆違いますし、金銭的な状況や考え方も違うのは当然ですよね。
何をどうしていくとしても、それぞれが大切なコのために全力で悩んで決めたことですから、わたしは間違いも正解もないと思います。
ですがただただ、わたしのような後悔はして欲しくなくて。
色々な方法を知った上でそれを選択しないのであれば、それがいいと思うんです。
逆に一生、他の選択肢があったなどと知らずに済むとしたら、それでもいいですよね。
だけど、ネットでこれほど簡単に情報収集できる時代ですから、いつかどこかで知る時はくるかも知れません。
もし後に何を知っても納得できる心持ちでいて、その時の選択を絶対後悔しないと決められてる方ならいいんだと思いますが、、
“知っているか知らないか”
それにより後々まで負の感情にいつまでも押しつぶされ引きずり続けてしまうか否か…
たとえ結果同じ方向を選んだにしろ、喪ってからの苦しみの面では大違いだと思います。
ペットロスの掲示板やブログなどあちこちで、「もっと早く気付いてあげてれば…」「あの時ああしてれば…」と後になって知識を得たことで後悔にさいなまれ、長い間立ち直れずにいる方々をたくさん見かけます。
わたし自身もその中のひとりです。
ちなみにわたしは性格的に、基本楽観的でたいがい何とかなるだろうと考える方です。
それに自分自身が猫のようで、自由気ままで束縛するのもされるのも嫌い。
なのでねこ達を拘束してまでのケアは、爪切りくらいでした。(最近ちびの方はそれすらさせてくれなくなり、サロンや病院にお願いするしかなくなりましたが…。)
それらの性格が、まるの緊急性に気付くのが遅れた一因でもあると思います。
この記事が、どなたかのワンちゃん猫ちゃんとその家族の方たちの少しのきっかけにでもなれたら…と心から願って書いていこうと思います。
【早めに動物病院の受診をおすすめする理由】
例えば、ごはんを食べない場合。
急になのか段々何年もかけてなのか。。
それにより病気なのか老化により消費カロリーが落ちたからなのか、原因は様々です。
ただとにかく、人間の時間感覚と動物のそれとは全然違うものです。
わたしも過去にゾッとする経験してますし、そういった話を何人からも聞いてます。
【まるを動物病院に連れてくことにした経緯/症状】
ある日急に口の中に違和感があるようなそぶりをし出して、長年好きなカリカリを食べづらそうにしてる姿に気づきました。
首を左右に振ったり片方に傾けたりして、頑張って噛んでる感じ。
そして途中で食べるのやめてしまう。。
それを見つけた時わたしは、
「そっかー。もう、口内に異常が出る歳なんだなぁ。わたしにとってはいつまでも小さくてかわいいこどものままだけど…そりゃそうだよなぁ。」
「歯石取り(全身麻酔)が、年齢と体調的になんとかまだギリギリ出来るといいんだけど。。」
「でもきっと、口内環境よくする手立てはあるだろう。」
「いつも通り先生に相談してそこさえ治療すれば、もう大丈夫だろう。」
と、軽く楽観的にしか考えていませんでした。
猫の歯について人間の歯科治療に毛が生えるくらいに、楽勝に考えてたとこがありました。
それにその少し前から猫がよく出来がちなあごニキビの治りが悪くなってきてて、過去の肥満細胞腫の再発の可能性の方が心配で、ちょうど病院連れてこうと予定してるとこでした。
口内の異常に気付いてすぐの、4月の初めに通院しました。
先生に診てもらうと、数ヵ月の間に体重が減ってきていたためそろそろ全身検査しましょうと。
その検査時の麻酔で既に先生は慎重になっていたけど、それでもわたしはまだピンときてなかった。
今まで何回もしてる事だし、いつも通り平気でしょ?って。
気付けばあっという間に、検査の軽い麻酔ですら危険な高齢になってたというのに。。
結果は慢性腎臓病、それに伴う貧血、そして心筋症の初期という診断でした。
口の中は触られるの嫌がって首を振り、先生はそれ以上無理にしつこく診ようとはしませんでした。
(猫は腎臓病が原因で口腔環境が悪くなり、口内炎・歯肉炎等になりがち。先生的にはもう口内の状況は見るまでもなく分かってたから、嫌がることまではしなかったんだろうと思う。)

*だけど今思えば、わたしの気持ちとしてはもっと強く視診をお願いすればよかったと後悔してます。
わたしがちゃんと様子わかってれば、その後の食事のあげ方などもっと気を遣ってあげられたのに。。と。
つづきはこちらです▼

コメント